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製造工程

製造工程

1.原木加工

太鼓の原木は、数百年の時間を掛け育ったケヤキを主体に製造します。
良い太鼓を造る為には、良い材料を入手する事から始まります。
今では、この木を太鼓に如何ですか?と山の所有者から声を掛けて頂ける事もしばしばあります。
 
1)原木
 ・原木を寝かせ、原木の湾曲が止まるまで保管します。
2)荒加工
①太鼓製造用マシニングによる、穴空け加工。
(中の穴加工も、この機械を使い精密な加工を行います。
 太鼓の内部加工は見えませんが、精密加工する事により良い音が出るようになります。)
②穴楕円内部加工
(太鼓内部の荒加工状態です)
③外部加工
(外形を太鼓形状に加工します)

④荒仕上げ完成
内部・外部共に荒仕上げの終わった太古の胴の部分です。
この状態で、数年の時間をかけ、ゆっくりと完全に乾燥させます。
  

2.皮なめし

叩いて良い音が出る皮を造ります。
牛皮の毛根を破壊し、皮をナメシ太鼓張り用の皮に仕上げます。

3.仮掛け

ナメシた皮をそれぞれの太鼓サイズに合わせ仮張りを行います。

4.塗装

外装を仕上げます。
1-2)-④で保管して、形状が安定した荒仕上げの太鼓の内外部をカンナ等で仕上げてから、
塗料を塗り製品に仕上げます。
 

5.本張り

1)皮張り
足を使い、皮を均等に伸ばします。
均等に伸ばす技術は職人ならではの技が光ります。
2)本張り
音のムラが無いよう、叩きながら張り具合を調整します。
全体に均等な圧力が掛かった状態にしながら納得するまで音を調整します。

6.仕上げ

外装仕上げした太鼓に名入れを行う等を行い最終の仕上げを行います。

環境対策

弊社では、木材を加工した際に出る木クズを産業廃棄物とするのでは無く、堆肥として再加工し、
利用しております。自然から頂いた恵みを自然に帰す事により、環境に配慮しています。
和太鼓を子々孫々まで残すように、大きな原木が育つ環境を取り戻せるように、微力ながら努力しています。
詳しくは環境対策の項目をご覧ください。
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